木酢液の品質
一口に木酢液といっても色々なものがあります。すなわち、品質の良いものもあれば悪いものも存在するのです。原材料となる木は、森林などに生えている自然の樹木ですが、カシやナラ、ブナなどの広葉樹がもっとも良いとされているようです。
しかし、実際に採取される量は原木の5%ほどしかなく、100㎏の樹木からは5㎏しか取れないということになります。また、木酢液は自然の樹木が原材料であるために、その品質もすべてが均一にはなるわけではありません。
最も品質が良いとされているものは、広葉樹から採取されたものであり、その次に、マツやスギ、ヒノキなどの針葉樹から採取されたものとなるようです。極端に品質が悪いものは、かえって植物に害を与えてしまうことにもなります。
また、木酢液を採取するタイミングというのも非常に重要であり、炭焼き窯の煙突の排煙口の温度が84度を超えてから120度までの間に採取されたものが良いとされています。これよりも遅れてしまうとタール分が増えてしまうようです。
したがって、木酢液は色々な品質のものが市販されているということであり、その中から品質の良いものを選ぶことが大切になってくるのです。
品質の良い木酢液は、透明感があって、色がきれいです。不純物が沈殿していたり濁っているものはあまり良くないといえます。そして、刺激臭や異臭の強くないものです。
また、pHは3前後のものが良いとされています。品質表示欄にphが表示されていれば分かるはずです。
極端に価格が安いものは、その品質にはあまり期待しない方が良いようです。